理系は忙しいとよく言われるので、バイトやサークルをする暇もなく勉強ばかりしているのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
せっかく大学に入ったのだから、勉強だけでなく、初めての1人暮らしを満喫したりバイトやサークル、恋愛も楽しみたいですよね。
文系理系に関係なく女子はやりたいことがたくさんあるものです!
そこで今回は、理系女子である私が大学4年間のスケジュールと忙しさ、自由な時間の作り方についてお伝えします。
私はバイトもサークルもしていましたが、成績優秀賞をもらいました。学業と趣味の両立は可能です。
忙しい理系女子だって、工夫次第で好きなことをする時間はちゃんと作れるので心配無用です。
ポイントを押さえて大学生活を楽しみましょう。
- 大学生の忙しさや時間の作り方を知りたい理学部化学科に進学した理系女子
- 単位を取るコツを知りたい理系女子
理系女子が解説!理系大学生の忙しさと大学4年間のスケジュール

理学部化学科出身の私が、各学年の特徴を紹介しながら大学4年間の流れを説明します。
化学科は忙しいと言われる理系大学生の中でもさらに忙しい学科なので、他学科の人はもっとゆるいですよ。
大学1年生のスケジュールはここが大変
講義数はそこまで多くはなく振り返れば1番楽な時期でした。
しかし、慣れない環境で初めてのことに戸惑うことも多く疲れます。
- 友達作りや先輩との交流を目的とした飲み会が多い(私の大学は週3回以上)
- 講義は専門科目よりも教養科目が多い
- 意外と語学の予習に時間を取られる
- バイトやサークルをする人も多い
大学1年生はまず大学に慣れることが大切です。
飲み会は無理にすべて参加する必要はありませんが、気が向いたときに行くと同級生と仲良くなれたり先輩からいろんな話が聞けるので楽しいです。

化学科は女子も多いので友達も作りやすかったです
ここで人脈を広げておくと試験前に過去問を手に入れやすくなります。
過去問が手に入るかどうかで試験前の大変さが全然違ってくるので過去問大事です!
同級生だけでなく先輩とも繋がりを作っておくと就職活動の際にもエントリーシートを見せてもらったり、OBとしてリクルーターになってもらえるので心強いです。


大学1年生のポイントは高校生のノリで時間割を詰めすぎないこと。
物足りないくらいがちょうどいいです。
1年時から同級生の理系男子と付き合う理系女子もちらほらいました。
大学2年生のスケジュールの特徴
大学2年生になると、専門科目の講義がグッと増えます。
座学は2年生が1番大変です。
- なんとなく大学生活が落ち着いてきて一緒に過ごす人も決まってくる
- 教養科目もあるけど専門科目が増える
- 必修以外に興味のある専門科目を選んで受講するようになる
- バイトやサークルも可能
机に向かってする勉強という意味では実は1番大変なのは大学2年生です。
ここで単位を落とすと後々進級できなくなる可能性があるので頑張りましょう。
そうは言っても週末は休みですし、午後は休みという日も作れるので、彼氏とデートしたり友達とショッピングに出かけたりと余暇を楽しむ理系女子もたくさんいます。
大学の図書館や近くのカフェで友達と集まって勉強することもあります。
大学3年生のスケジュールはレポートが多い
大学3年生ではこれまでの座学とは別に基礎実験が始まります。
実験の予習とレポートが必須なので時間がかかり大変です。
参考までに私の座学+実験がある日(週3日)のスケジュールを載せておきます。
学部3年生になると教養科目はほぼないので、必修専門か選択専門科目を受けます。
友人とお弁当を食べたり、授業の疑問点を解決し合ったりして過ごしていました。
たまに午後からの実験の予習をすることもあります。
実験内容によって終わる時間はまちまちですが、大体17時には片付けまで終わります。
ちなみに、早ければ14時に帰れましたが、遅いと19時くらいまで残っていました。
実験に関しては時間割通りではなく実験が終わり次第終了だったので人によって帰宅時間は異なります。
図書館に残ってそのまま実験レポートを書く日もありましたが、私は家に帰ることが多かったです。
実験の予習は2時間、実験レポートの執筆は丸1日かけることが多かったです。
私は月曜日は授業を取っていなかったので、週末と月曜日を予習とレポートに充てていました。



コピペ防止のためにレポートは手書きを指定する先生もいます。
- 教養科目はほとんどなくなる
- 午後は実験という曜日ができる(筆者の大学では週3日)
- 上手く時間割を作れば全休の日ができる
- 冬になると4年生で配属される研究室選びでソワソワする
理系はレポートがあるから大変とよく言われますが、3年生になるまでにしっかり単位を取っておけば授業が1コマもない日=休日を作ることもできます。実際に私は週休3日制でした。
4年生で研究室に配属されると長期休みがなくなるところもあるので、3年生のうちにしっかり休みを満喫しておくことをオススメします。
ただし教員免許を取りたい場合は、平日に丸1日休みを作ることは難しいですが、長期休みはありますし、バイトやサークルを続けている人もいます。
大学4年生のスケジュールは卒論が鍵
大学3年生の3月か4年生の4月から研究室に配属されます。
4年生になるまでに卒業に必要な講義は基本的に取り終わっているはずなので、時間割上は真っ白です。
- 研究室で1日を過ごすことが多く他研に配属された友達と会う機会が減る
- 土曜日はセミナーという研究室も多く週休1日制になる
- 3年生までのような長期休みは消える(お盆と年末年始は休み)
- 同じ研究室の学生とは学年問わず仲良くなれる
- 大学院に進学する人は夏に院試がある
4年生では研究室に配属され、冬の卒論に向けてひたすら実験する日々を過ごします。
稀に学部生でも学会発表する人がいますが、多くの学生は卒論が初めての研究発表になるのでドキドキです。
卒論を無事に終えた後は友達と卒業旅行に行く人が多いです。
私も仲の良い理系女子5人組で2泊3日の卒業旅行に行きました。プランを立てて旅のしおりを作って楽しかったです♪
ちなみに4年生になってもサークルを継続している人は減りますが、バイトを続ける人は多いです。


効率よく単位を取るコツと上手に時間を作る方法を理系女子が伝授


大学生にとって単位は宝物。でも恋も遊びも楽しみたい!という理系女子のために、できるだけ楽に単位を取る方法を教養、専門科目それぞれお伝えします。
効率よく単位を取得して理系女子大生ライフを楽しみましょう。
【教養科目編】上手に単位を取るコツ
専門分野ではないので、教養科目にかける時間ははっきり言ってもったいないです。
できるだけ単位の取りやすい講義を選ぶことをおすすめします。
- 仮登録の段階で受講してみて、単位を取りやすいものを選択する
- 単位取得の条件が出席のみ、もしくはレポートで試験のあるものは避ける
- 受講者数が多い、もしくは友達と一緒に受講しレポートは協力して仕上げる
- できるだけ自分が興味を持てるものならOK
特に外国語(英語と第2外国語)は予習が必須であり時間がかかるので要注意です。
とにかく楽に単位が取れるものを選ぶのがポイント!



単位は取りにくいけど興味がある講義は単位登録せずに受けることもできます。
【専門科目編】単位を落とさないコツ
専門科目は教養科目と違ってあまり選択肢がありません。
専門の基礎を学ぶ講義はもれなく必須です。
試験前は大変ですが、真面目に講義を受けていれば単位を落とすことはありません。



先生によっては試験問題を講義中に教えてくれます。
少しでも楽に確実に単位を取れるようにコツを伝えるので参考にしてください。
- 出席確認の代わりに小テストがある講義はテスト前に小テストを復習する
- 先輩から過去問をもらい解けるようにしておく
- ノート持ち込み可の講義もあるので、重要なポイントは分かるようにノートを取る
- 教科書に練習問題があるものは事前にに解いて理解を深めておく
- できれば再テストなど救済処置のある講義を選ぶ



持ち込み可の試験は油断しがち。
意外と難しいので気をつけてください!
学部3年生までの上手な時間の作り方
自由な時間を作る1番のポイントは時間割作りですが、実はそれ以外にも隠れたコツがあります。
- 空きコマをまとめることで半休や全休を作る(教養科目など選択できる講義を利用)
- 中途半端に空きコマができたら即図書館へ行き、さっさと課題を終わらせる
- 単位を落とさない
- 行きたくない飲み会は断る
- 時間のかかる趣味は長期休みを利用する
上記のポイントを詳しく解説していきます。
流し読みしたい人は読み飛ばしてOKです。
時間割を上手に作れば週休3日制も十分可能です。
実際に私は学部3年生のときに月曜日を全休にして毎週3連休を謳歌していましたし、午後休の日を作って自動車免許を取得しました。
必須科目の都合で中途半端に空きコマができるときは、試験勉強やレポート課題をする時間に充てていました。
専門科目であれば図書館に教科書もあるので、ノートだけ持っていれば特に困ることなく勉強することができます。
単位を落とすと次の学年で取らないといけない講義とかぶり留年が確定してしまうことがあります。恐ろしいですね・・・。
あとは意外と盲点なのが飲み会です。
特に新入生に多いと思うのですが、参加したくない、飲み会が苦手という人は無理に飲み会に参加する必要はないです。



私は大勢でワイワイ過ごすのが苦手なのでたま〜にしか参加しませんでしたが、友達もたくさん出来ました。
最後に、コツとは違うかもしれませんが、研究室に配属されると1ヶ月以上に渡る長期休みはなくなります。
同じ大学生なのに不公平って思いましたが、研究室は別世界なのです。
旅行などまとまった休みにしたいことがあれば3年生までにしておくことをオススメします。
やりたいことがたくさんある理系女子はメリハリをつけて恋も遊びも勉強もがっつり楽しみましょう!
大学4年生の上手な時間の作り方
研究室配属後は時間割は存在しません。
コアタイムはありますが、基本的には自分で実験計画を立てて研究を進めていきます。
- 実験計画をしっかり立てる
- 滴下や攪拌中にごはんを食べる
- 一晩攪拌は帰宅前になるようにする
- 装置の予約は早めに取る
- 帰宅前に計算プログラムを走らせる
実験によっては1時間かけて滴下する、一晩攪拌するなんてこともよくあります。
そのようなときは滴下ロートと撹拌子にお任せして、ごはんを食べたり帰宅できるように実験を始める時間を調整しましょう。
装置の予約は時間制と順番制の場合がありますが、できるだけ深夜や早朝にならないように早めに予約すると楽です。
研究室配属後に時間を作るコツはいかにして休んでいる間にデータを集めるかがポイントです。
ただし初めての実験を行う場合は一晩放置などをせずに定期的に反応や測定データを確認した方がいいです。
【博士まで行った理系女子が評価】理系大学生が忙しいのはいつ?
ここまで大学4年間の流れや時間を作るコツを紹介してきましたが、実際はどれくらい忙しいのでしょうか?
博士まで進学した私の実体験をもとに、学年ごとの忙しさを高校3年生の受験期と比較して5段階で評価してみました。
1日10時間ほど机に向かって勉強していた受験期を★3つとしています。
- 学部1年生…★☆☆☆☆
- 学部2年生…★★★☆☆
- 学部3年生…★★☆☆☆ ※実験が始まり忙しさの種類が異なる
- 学部4年生…★★★★☆ ※実験が上手くいかないと精神的には地獄
勉強時間という視点で高校生と大学生を比べると、実はあまり違いはありません。
しかし、答えがありパターンを覚える大学受験と、答えがなく自分で試行錯誤する必要がある研究では、忙しさの種類や大変さは異なります。
4年生になって研究室に配属された後は、
- 専門書で知識をつけながら
- 慣れない英語の論文を読み
- 失敗を繰り返しながら何度も実験と考察をし
- 得られた知見を論文にまとめる
必要があります。
答えがないから先生に聞いても正解が分からないし、先行研究の通りに実験をしても再現できない!
ということもよくあります。
また実験によっては拘束時間が長くなります。特に有機系は実験に時間がかかります。
私は物理化学を専門としていましたがマシンタイムが深夜や早朝になることもあり生活は不規則でした。
この辺りが理系の大学生は忙しいと言われる理由だと思います。
まとめ
理系大学生の忙しさを理系女子が実体験をもとに紹介しました。
確かに理系女子は忙しいかもしれませんが、学業以外に割く時間がないなんてことはないです。
ちょっと工夫をしたり、時間の使い方にメリハリをつければ、自由な時間もたくさん作れます。
大学生はやりたいことに挑戦する絶好のチャンスです。
勉強も大事だけど大学生でしかできないことにもチャレンジして楽しい理系女子大生ライフを送ってください。